本や紙のデータから、一文字一文字、見ながらポチポチとWordなどに文字起こしするのは、とても大変ですし時間もかかる作業です。そこで今回は、「Adobe Scan」「撮るだけ文字認識」「一太郎Pad」と言った、優秀なOCRアプリを使っての、文字起こし方法を解説します。スマホやタブレットを持っていれば、これさえマスターすることで、文字起こしに膨大な労力を使っていた日々から開放されます。
1.Adobe Scanを使って文字起こし
![Adobe Scanを使って文字起こし](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/2021-09-01-112116.jpg)
Adobe Scanは
Android、iOS両方に対応した無料アプリです。
・スキャン
・PDF化
・文字起こし
どれも高精度で実現できながら
同じAdobe のAcrobat Readerとの連携により
デジタル署名も、できてしまいます。
Adobe Scan を使った、スキャンからPDF化までの流れはコチラ
![](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/lewis-keegan-XQaqV5qYcXg-unsplashb-530x353.jpg)
スキャンからの文字起こし その1.本
![Adobe スキャンで紙の本をスキャン](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan1-1-700x933.jpg)
Adobe Scan を起動すると
スキャンのカメラが自動で起動しますので
本を開いてカメラを向けると
アプリ内に自動的に取り込まれます。
![Adobe Scan](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan2-1-700x916.jpg)
取り込みできたら
右上の「PDFを保存」をタップ
![Adobe Scan](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan3-1-700x423.jpg)
「Acrobat で開く」をタップ
![Acrobatでコピーする部分を選択](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan5-1-700x933.jpg)
この段階で
すでにテキストとしての
認識が出来ていますので
文字起こししたい部分を範囲指定し
「コピー」します。
そして、コピーしたのを
Microsoft Word等に貼り付けると
![文字起こし部分を、Wordに貼り付ける](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan6-1-700x255.jpg)
けっこう、文字認識の精度が悪い・・・
精度が悪い理由は、
元データ自体が
紙の本、書き込みある、真ん中が曲がってるなど
このあたりにあるのかも知れません。
スキャンからの文字起こし その2.紙書類
真っ直ぐなA4の紙をスキャン
![Adobe Scan、A4用紙からスキャン](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan7-1-700x799.jpg)
同じように文字起こしして
Word に貼り付けると、
![Adobe Scan スキャン結果](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan8-1-700x426.jpg)
今度は高精度に文字起こしが出来ました。
やはり、紙の本で曲がってたりすると
精度が落ちるようです
スキャンからの文字起こし その3.Kindle
iPadのAmazon Kindleで本を開いて
画面キャプチャ、
Adobe Scanに読み込んで
つぎにAdobe Acrobatで開きます。
![Adobe ScanでKindleから文字起こし](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan9-1-700x933.jpg)
文字起こししたい場所を選択して・・・
どういうわけか、
何度やっても選択できない場所があります。
仕方ないので
このままコピーして
Wordに貼り付けたら
![Adobe Scan、Kindleを文字起こししてWordに貼り付ける](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2020/05/scan10-1-700x241.jpg)
やはり選択できなかった部分は
文字起こし出来ていませんでした。
でもまあ、
ここまで出来れは
あとは細かい部分の
手直しだけなので
かなり省力化できます。
2.iOSアプリ 撮るだけ文字認識 を使って文字起こし
![iOSアプリ 撮るだけ文字認識 を使って文字起こし](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4682.jpg)
iOS 対応
無料だけど広告アリです。
カメラで撮ったテキストを
そのまま文字起こしするだけという
割り切った機能となっています。
しかし、実際は
文字起こしさえできれば良いので
使い方も説明が要らないぐらい簡単です。
スキャンからの文字起こし その1.本
![撮るだけ文字認識](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4683-700x1002.jpg)
アプリ自体の使い方は簡単です。
起動して
スキャンしたい物に向けて
シャッターボタンを押すだけ。
本の場合、かなり湾曲しているので
正しく文字起こしされるのか気になります。
上の本をスキャンしたら
右下の「完了」をタップ。
![撮るだけ文字認識](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4684-700x1002.jpg)
結果は完璧です。
本が曲がってても関係ありません。
このままコピーして
メモアプリなどにペーストするだけです。
![撮るだけ画像認識](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4685-700x1002.jpg)
文字起こししたテキストを
そのまま編集も可能となっています。
ぼくの場合は、文字起こししたテキストを
PC側で使う場合が多いので
・Google keep
・Google Documents
このあたりにペーストして保存します。
クラウドでPC側と同期されますので
そのままPC作業に入りことができて便利です。
「撮るだけ文字認識」は
文字起こし(OCR)に特化しているため
画像をそのまま
PDFで保存することはできません。
特化している分、精度は完璧でした。
驚きです。
この部分ではAdobe Acrobat に圧勝です。
スキャンからの文字起こし その2.Kindle
![撮るだけ文字認識](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4679-700x1002.jpg)
文字起こししたいページを
Kindleからスクリーンショットして保存した後
「撮るだけ文字認識」で開きます。
![撮るだけ文字認識](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4686-700x986.jpg)
開き方は
右上の「…」ボタンをタップして
表示されるメニューから
「画像を選択」をタップし
スマホやタブレット内に保存した
Kindleのスクリーンショットを選びます。
![撮るだけ文字認識](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4687-700x986.jpg)
セットされたら
右下の「完了」をタップ。
![撮るだけ文字認識](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4689-700x986.jpg)
文字起こしが出来上がりました。
もう何も言うことはありません、完璧です。
尚、「撮るだけ文字認識」 は
iPhone、iPad専用アプリですが
Android用としては
使い勝手・機能共にほぼ同じなアプリ
「テキストスキャナーOCR」があります。
![テキストスキャナーOCR](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/2021-09-02-153938.jpg)
精度的にも同等で
こちらも無料で使えます。
3.一太郎Pad を使って文字起こし
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/2021-09-02-171422.jpg)
「一太郎Pad」は、
ドキュメント作成ソフトの「一太郎」と
連携可能な無料アプリです。
ここでは、
スキャナーとOCR機能だけを使います。
スキャンからの文字起こし その1.本
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4690-700x982.jpg)
「一太郎Pad」を起動したら
下のツールから「カメラ」ボタンをタップ。
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4691a-700x982.jpg)
「カメラ」をタップ
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4693-700x1003.jpg)
本のページを画面内に収めて
下部の「シャッター」ボタンをタップ。
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4695-700x1003.jpg)
四隅のポイントを動かして
文字起こしする部分を囲みます。
最初から範囲が合っていれば
この作業は必要ありません。
「完了」をタップ。
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4696-700x982.jpg)
文字起こしが出来上がりました。
完璧です。
スキャンからの文字起こし その2.Kindle
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4690-700x982.jpg)
下部の「カメラ」ボタンをタップ。
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4691-700x982.jpg)
「写真」をタップ
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4697-700x1002.jpg)
Kindleの画面がセットできたら
右下の「完了」をタップ。
![一太郎Pad](https://www.8270chihaya.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4698-700x982.jpg)
文字起こしが出来ました。
完璧です。
一太郎Padが優れているのは、過去にスキャンして文字起こししたデータが、画面左に保存表示されていて、いつでも直ぐに呼び出せる点です。
このアプリ、あまり知られて無いのか、僕の周りでは誰も使ってません。もっと使う人が増えても良さそうなのですが。
まとめ
今回はOCRアプリ「Adobe Scan」「撮るだけ文字認識」「一太郎Pad」を使って、それぞれの作業工程と、文字起こしの精度を検証、解説しました。
機能的には「Adobe Scan」が多く、「Adobe Reader」との連携もスムーズで、他の2つをリードしていました。ただ、本のような立体的な物を認識する場合の精度が、やや劣っていました。でもこれもアップデートされるうちに解消されると思います。
単純に文字起こし機能を求めるのであれば、
「撮るだけ文字認識」iPhone、iPad用
「テキストスキャナーOCR」Android用(解説していません)
「一太郎Pad」
この3つは、どれも超優秀で
立体的な本でも完璧に文字起こしが出来ていました。
どれを使うかは、ここまでくると好みなのですが
僕の場合は、iPadに入れている「Adobe Scan」は、紙書類をPDF化するために使って、それを「Adobe Reader」で注釈入れて押印し、保存、送信と言った流れの中で、よく使ってます。そして単純に文字起こしだけなら「一太郎Pad」をメインで使っています。。
スマホはAndroidなので「テキストスキャナーOCR」を文字起こし専用に、「Adobe Scan」と「Adobe Reader」は、iPad同様の使い方をしています。
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