売上をアップさせる単純な方法 その7~真摯さ

真摯であること 経営

「真摯(しんし)」難しい言葉ですが、仕事をする上で何にもまして大事なことでもあります。今回はこの「真摯さ」について解説します。

真摯さとは

言葉の意味だと、「ひたむき」「誠実」「まじめ」に事をおこなうさまと言ったところです。反対なら「いい加減」な事をすると言えると思います。

これは、ぼくの個人的な考えですが、昔からどうも器用な人は苦手というか、一緒に仕事をして良かったと思えたことが一度もありません。仕事をしていても「こんなのサッサとやっちゃしますよ!」と調子の良いことを言って、やるのは早いのですが、中身がボロボロで、やればいいんでしょ的な人、何人も見てきました。こういう人、なぜか不幸になります。不思議です。

ドラッカーの言う真摯さ

真摯さは習得できない。仕事についたときにもっていなければ、 あとで身につけることはできない。 真摯さはごまかしがきかない。 一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。 部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、 ほとんどのことは許す。しかし、真摯さの欠如だけは許さない。 そして、そのような者を選ぶマネジメントを許さない。

Peter F. Drucker

「真摯さは習得できない」。振り返ってみれば「真摯さがない」と思った人に、久しぶりに会って「真摯さにあふれた人だ」と印象の変わったことは一度もありません。人間、変われなくはないのでしょうけど、こと「真摯さ」という点においては、相当難しいことのようです。

ここで「じゃあ、オマエはどうなんだ!」と言われると、自分が真摯さをもって日々生活して仕事しているかどうかは、なんとも判断のしようがありません。ある人から「きみは真摯な人だ」と言われても、別の人からは「おまえは真摯さの欠片もないやつだ」と叱りを受けるかも知れません。ただ、ぼくは仕事でも何でも器用に行うタイプでは全くなくて、コツコツ前に進めるように。同時にしっかりと内容を理解して、理解できるまで手をつけません。この点、周りからはおそらく初動が遅いと思われているでしょうけど、期日にはキッチリ間に合わせます。

長期にわたって成功を収めたければ、誠実であるのが一番である。いや、誠実でなければ長期的な成功など望めない。ここはなにがあっても譲れないところだ。真摯さを後回しにして消えた有名人ならどの分野にも掃いて捨てるほどいる。目先で損に感じられる場合でも真摯であり続けなければならない。

「ドラッカー全教え」ウィリアム・A. コーエンに

これまで出会った、真摯さの欠片もない人たち

長年自営業してると、いろんな人と出会い、やりたくなくても一緒に仕事せざるを得ない場合もありました。

ぼくの中で「真摯さの欠片もなかった人」、それはネット販売をしていた頃の広告代理店の連中。どれを振り返っても同じでした。広告代理店に発注する場合、当時は着手前に全額支払いだったのですが、先に支払うと見事に約束通りの仕事をしない。一度はあまりに酷かったので「社長出せ!」とまで言いました。さすがにそこまでいくと。謝罪して返金になりましたが、ぼくが「出せ!」と言った社長は、なんとGMOインターネットの熊谷正寿さんです。当時から雲の上の人でしたから話が出来るはずもありませんでしたが、熊谷さんは憧れの経営者だったので、話ししてみたかったです。

次は、ほんの数年前なので詳しくは書けませんが、やはり東京の大企業です。ここは、仕事の契約書に印鑑押すまでは、毎日「お願いします!」「必死でがんばります!」の電話。土下座でもしそうな勢いでした。ところが、印鑑押して、さあ仕事してもらいますよの段階になると、電話も出ない。メールが来て「忙しいので、この件は別の窓口担当者を付けましたので、すべてそちらでお願いします。」まるで訴訟で代理人に弁護士を付けたような話。ただこの企業、他の社員は割と真面目できちんと仕事する人が多いので、今も情報交換などは頻繁に行っています。

そして淡路島で・・・
それは流石に書けません。どこにでも「真摯さの欠片もない人」はいるもんです。一緒に仕事したい人は、世の中にいっぱいいますから、わざわざこういう人とズルズル付き合いはしません。

こんなこと書いてると「オマエがいちばん真摯さがないんだよ!」って言われそうです。

真摯さよりも、頭のよさを重視する者をマネージャーに任命してはならない。そのような者は人として未熟であって、しかもその未熟さは通常なおらない。

Peter F. Drucker