売上をアップさせる単純な方法 その6~成功は失敗のもと

成功は失敗のもと 経営

「前回上手くいったから、これからも上手くいく」そう単純に考える人が多いです。今回は、「同じ手口は二度と通用しない」、「成功は失敗のもと」について解説します。

良いことの数だけ悪いこともある

先に書いておきます、「同じことをしてるからと言って、必ず失敗するとは限らない」と思ってる人、人間は大なり小なり、自身の体力が衰えるとか、近所にショッピングモールができるとか、世界中を襲ったCOVID-19 も含めて、どうしても変わらないと仕方ない事って起こるものなのです。

過去に成功をもたらしてくれたことをやり続ければ、いつか必ず破綻する。

「ドラッカー全教え」ウィリアム・A. コーエン

当社が「ゲルマニウムネックレス」を販売していたころ、ラッキーだったのは「成功」だと思うことが一度もなかったことです。それは最初から流行に乗ったビジネスだと判断してて、どこかのタイミングで止めようと最初から考えていたこと、もう一つは、こちらの方が要因としては遥かに大きいのですが、毎日毎日、数百、日によっては1000を超える数の商品出荷と休日はおろか睡眠もろくに取れない状態が長期化し、心も体も疲れ果て、「この仕事を早く止めたい」と思うようになったことです。

贅沢な話ですが、人生プラスがあればマイナスもあって、プラス面が大きければ大きいほどマイナス面も大きいのです。余談になりますが、この時以来、ぼくはなんでも「そこそこ」自分で波乗りできる範囲でビジネスを展開するようになりました。なので仕事を依頼されても、断ることが多いです。

常に断捨離を考える

株の取引も同じで、「買った」株が上昇して儲かってると、どこのタイミングで「売る」かを考える必要があります(売買しないで長期保有しながら配当を受け取る場合は違います)。いつまでも上昇し続けることはあり得ません。事業も同じです。当社のゲルマニウムのように止める判断を下すか、または同じ事業でありながらも大きく内容や方法を変える必要があります。これが俗に言う「イノベーション」です。

イノベーションに対し、ドラッカー氏は3〜5年で事業の見直しが必要と著書で書いています。ぼくの場合は、ちょっと短めの3年で見直しています。3年で見直しということは、その1年以上前には次のことについての用意を始めているということです。

失敗の理由 コモディティ化

時代の流れがものすごく速いので、5年も前の手法はほぼ通用しません。通用しない理由の一つに、以前にも書きましたが「コモディティ化」があり、この影響は大きいと思われます。

例として、
ぼくが農家さんにネット販売を勧めたのが、ちょうど2年前(2018年夏)です。そしてその1年後に野菜のネット販売の売れ行きの上昇が顕著化し、COVID-19 の流行で一気に爆発しました。
爆発的に売れるようになると、それまで黙って見てた農家も参入します。すると時間とともに「誰でもやってる」「誰でも知ってる」となります。これがコモディティ化です。

本音を言うと、この爆発は余計だったと思っています。健全な成長が阻害され、次の準備への時間が短縮されるからです。

2年前からはじまって、今「成功してる」とも思える野菜のネット販売ですが、そろそろです。小さなモールだけでの販売だったのが、今や国も県も市も、そして業務委託受けた大企業までもが、このマーケットに一気に参加してきました。これからの1年で今の事業の中から止める(断捨離)する部分を探し出して、イノベーションを起こす必要があります。そうしないと、今「やったー!よく売れるようになったー!」と思ってても、一瞬で「最近、ぜんぜん売れない」の域まで崩れ落ちます。

これはネット販売自体を止めるという意味ではありません。野菜をネットで売るというマーケットは、今後も伸びると思います。ただし、ここで勘違いしてはいけないのは、マーケットが成長するからと言って、自分の売上も増えるわけではないということを、しっかり理解していないといけないのです。なので、今のようにマーケットが急成長していながら、まだコモディティ化していない時の成功は、自分の実力だけではないということも、同時に理解しておく必要があります。