FACTFULNESS 著者ハンス・ロスリングのTED動画から学ぶ「無知にならない」ということ。

ハンス・ロリングのTED動画解説 YouTube

FACTFULNESSは、世界で200万部以上を売る大ベストセラー本です。著者のハンス・ロスリング氏。「世界の自然災害による死者数」「30歳の女性が学校に通った年数」「世界で極貧生活を送る人の割合は」などが20世紀を通してどう変わったかを解説し、人間の「無知」に迫ります。

今回の動画はコチラ↓

YouTubeにも同じ動画がアップされていますが、日本語翻訳の精度が良くないので、TEDでの視聴がオススメです。

動画の収録は2014年です。

How not to be ignorant about the world.
世界について無知にならないために

みなさんに3つの質問をします。

世界の自然災害による死者数は?

1900年には自然災害によって、年50万人の人が死んでいました。
それがどうなったか?
スウェーデン人にアンケート調査したところ

自然災害による死者数の変化

A:2倍に増えると 50% が回答
B:同じと 38% が回答
C:半分に減ると 12% が回答

正解は「C」
世界の死産災害による死者数は、半分よりずっと少ない数にまで減っています。
スウェーデンでは、たった12%の人しか正解がありませんでした。

30歳の女性の就学年数は?

世界の30歳の女子は何年学校に通ったのでしょう?
男子は8年となっています。

30歳女性の就学年数

9%のスウェーデン人が7年と回答
46%のスウェーデン人が5年と回答
45%のスウェーデン人が3年と回答

答えは「7年」。
スウェーデン人の、たった9%しか正解がありませんでした。

世界の女性の大半は、男性とほぼ変わらない就学年数を得ています。
でもこれは男女格差が消滅したということではありません。

皆さんは最悪のところを基準に答えていて、
多数派を見落としているんです。

世界で貧困生活を送る人の割合は?

世界の貧困が、ほとんど半分になっているのは明白な事実です。
でもアメリカで、正しく答えたのは

世界の貧困者数

たった5%だけでした。

これは先入観があるのです。
豊かな国の人たちは、貧困は決してなくならないと思っています。
そりゃそうです、何が起きているのか知らないんですから。

未来を知るには
まず現在を知ることです。

試行段階で人の答えは
ランダムな回答よりもずっと悪いことがわかりました。

先入観についてもっと知るべき

1975年の所得分布と
2014年の所得分布を比べた場合

所得分布

1975年は「フタコブラクダ」の形で
中間が無い状態だったのが、
2014年になるとコブが一つになりました。

貧困層の割合は減りましたが
それでもまだ10億人が貧困のグループに属しています。

でも、それも無くすことができるはずです。

今の我々の問題は
大多数が何かを理解することです。

それは次の質問に明確に現れています。

「はしかなどの基本的なワクチンを摂取する1歳児の割合はどれぐらいか?」

はしかなどの基本的なワクチンを摂取する1歳児の割合はどれぐらいか?

正解は、
1歳児の80%が基本的なワクチンの摂取をしているです。
正解したのは、アメリカ人の17%、スウェーデン人のたった8%だけでした。
これはメディアの人たちでもほぼ同じ結果でした。

我々は、なぜこんなにも無知なのか?

育った環境によって
すごく偏った考えが身につくんです。

これは
1.個人的な偏見と
2.陳腐化したデータ
3.ニュースの偏見です。

優れたジャーナリストは
どんなニュースが注目されるか知っています。
普通じゃないニュースの方が面白いのです。

そして恐怖の対象は
特に誇張されます。

そして、
上の3つから逃れるのは
難しいのです。

常に私たちの上に降り注いで
奇妙な考えを頭に満たします。

それに加えて
人間を人間たらしめている
直感があります。

直感は物事を一般化して
素早く結論を出すことができます。
恐れるものを誇張し
ありもしない因果関係を見つけ
錯覚した自信を生み出します。

これは上昇するトレンドを
下降してると思わせ
我々の直感が本来は強みに働くべきところを
弱みにしてしまっているのです。

どうすれば、
この問題を解決できるのでしょう?

それには人々の直感を力に変え
一般化する必要があります。

勘違いをヒントに変える方法

最初の勘違いは
広くはびこっている
「何事も悪化する」という考えです。

こういう時は
「多くのことは良くなっていく」
こう考えることです。

次の勘違いは、
酷い不平等です。

豊かな人と、貧しい人がいて
格差は拡大していく

確かに世界は不平等ですが、
データに目を向ければ

所得分布

コブは一つなんです。
大半の人は真ん中あたりにいる
そう考えると正解が出ます。

次の勘違いは
社会的に発展するためには
経済的にとても豊かになる必要がある

というものです。

でも違うんです。
上の図の、真ん中の大きなコブでは
女子は既に就学しています。
大半は既に手にしていると考えることです。

事実に基づいた
今日の世界の認識を持っていれば
次に何がやってくるか
理解できる見込みがある。

そこで

1975年 欧米とその他、海外旅行

これは
1975年における
欧米とその他の国における
飛行機での海外旅行者の比率です。
欧米が70%
その他が30% でした。

それが2014年には

2014年 欧米とその他の国の飛行機での海外旅行者

欧米が50%
その他が50%
並びました。

その後を予想すると

2035年 欧米とその他の国 飛行機で海外旅行する人の割合

2035年には
その割合は
完全に逆転してしまいます。

一人あたりGDPの将来予測によると
高級消費者市場の73%が
欧米以外になるのです。

企業が将来に関して
事実に基づいた決断をするために
これらのデータを使うことは
良い考えであると思います。

まとめ

なかなか難しい内容ではありますが
ぜひTEDの動画を見てください。

ハンス・ロスリング氏に関しては、
ぼくが最初にTEDで観たのは、
もうかなり前になります。
そのプレゼンテーションの魅力にとりつかれて
繰り返し動画を観てましたので
本「ファクトフルネス」を読んだときには
知っている内容が多かったです。

またこの動画は5年以上前の収録でありますが
今の新型コロナウィルスの騒ぎに
繋がる部分を感じます。

恐れるものを誇張し
ありもしない因果関係を見つけ
錯覚した自信を生み出します。

情報は必要ですが
あまりにも恐れてしまい
勝手な想像を積み重ね
自分の考えが絶対に正しい・・・
結果、
患者を差別したりするようなことが
起こってしまっています。