それでも淡路島へ移住したいと考えるあなたに。

淡路島 淡路島

淡路島への単身赴任歴3年です。

いまは西宮市の自宅での生活をメインにしながら(家庭の事情)、南あわじ市民で居続けています。両方に家があるので移住者と呼ぶのが正しいかどうかは微妙な立ち位置だと自分でも思いますが、田舎にどっぷりではなく、都会も含めた良いどこ取りの生活ができる現状にはけっこう気に入っています。

田舎への移住、良い話ばかりではない

田舎暮らしを夢見る人がたくさんいて、実際に移住する人も多いようですが、失敗も多いのが事実です。

失敗については過去記事「田舎への移住。中高年は住むよりも通う方がベターである理由。」をご覧ください。

また役所や住民、そして移住者のなかには、そういった移住を推奨する活動をしている人がたくさんいるのも事実です。

こういった人たちが懸命にネット情報や紙の媒体を作るといった広報活動をし、それを見た人が「移住」にあこがれます。

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日本中の自治体が出している移住者のための「助成金」「補助金」が検索できるサイトです。ちなみに兵庫県の自治体で検索した結果、181件もの「助成金」「補助金」のリストが得られました。

次にぼくが住んでいる淡路島の南あわじ市だと

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独身で移住したら婚活の手伝いまでしてくれます。ただ、ぼくみたいに50代も後半になると、受け取れる助成金や補助金は、かなり減ります。少しでも興味があるらな、南あわじ市なら担当課へ電話で聞くか、時間があるなら視察がてら行って担当者に詳しく聞いてみるぐらいのことはすべきだと思います。

こういった同じような施策は全国規模であるわけですが、その情報が移住を考えている自分にとって本当に必要な内容なのかを、きちんと考える必要はあると思います。

広報は宣伝だと考える

広報活動は別に移住だけに限らず何でも同じで、良いことを中心に書くのが普通です。これは商品を販売するのも同じことです。メリット・デメリットを公正に並べるよりも良いことを中心に書いて、興味を持ってもらい購入に繋げる。デメリットをズラズラ並べたのでは、検討してもらうための席にすらつくことができません。

ぼくの移住プレゼンテーション

ぼくの場合、自分から田舎に移住したいと思う前に、仕事のための強制的な移住だったので、悩むことが一切ありませんでした。
これだけは先に申し上げておきます、ぼくは移住を真剣に考えて、長期間悩みに悩んだという経験がありませんから、そういう人の立場に立ってアドバイスすることができません。

「決まりました、来てください。」
「はい、行きます。」

この超簡単なやりとりだけで移住が決まりました。

でも結果的に淡路島で良かったと思っています。

理由は、地理的な要因ですと、西宮市からだと1時間半程度の距離であるために、もし家族に何かあってもクルマで直ぐに帰ることができること、気候がほとんど同じなので衣食住に関わることに特別な準備も必要ないことなどがあげられます。
距離も実走行で100キロ程度なので、連休で西宮市の家に帰ってて南あわじ市へ戻る時は、夕飯食べて、お風呂に入って、パジャマ着て、夜遅くに走りました。その時間だと渋滞もないために、1時間10分ぐらいで南あわじ市の家に着くことができました。超便利です。一度他の自治体からもオファーいただいた経験があるのですが、そこは九州の南の端で、交通費も相当にかかり気軽に帰れないために、即お断りしました。
そういう意味で近くの田舎というのは、自由に行き来できるので、都会と田舎の両方を楽しむことができます。家族のことでもあまり心配なく日々過ごすことができます。

こんなことから、ぼくは移住に対しては「完全移住」よりも「半分移住」をオススメしています。都会の今までの家と、新しい田舎の生活を両方やるという意味です。もちろん「そんなのは移住じゃない!」とか「移住を増やさないと田舎の過疎化が止まらない!」とか意見はあると思います。またそういう移住のやり方だと、助成金・補助金を受け取ることができない場合もあると思います。
でも、ここで冷静に考えてください。
人口に関して言うと、日本そのものが年50万人ペースで人口が減るのです。増えているのは東京都、沖縄県、埼玉県、神奈川県、愛知県、千葉県、福岡県の7都県だけ。あとはすべてマイナスです。

総務省自治行政局・地方制度調査会ヒアリング
総務省自治行政局・地方制度調査会ヒアリング
総務省自治行政局・地方制度調査会ヒアリング
総務省自治行政局・地方制度調査会ヒアリング

総務省のデータですが、「日本の場合、社会増減(国際人口移動)の水準は小さいため、ほぼ自然増減の動向によって人口変化が決定づけられる。」とあります。
ということは子供がどんどん生まれないかぎり人口は増えないとうことで、海外からの移住が見込めないのであれば、減る傾向にある日本の人口を地域同士で奪い合っているだけ・・・・・みたいなことになる。
簡単なイメージしやすい例に置き換えると、携帯電話の大手キャリア、Docomo、au、Softbankが「他社からの乗り換えで、iPhoneが一括0円!」キャンペーンで契約数を増やそうとしているのと同じです。携帯電話の場合は、ぼくもそうですが一人で複数台を契約していることも珍しくありませんが、家はおそらく殆どが一家に1軒、住民登録は複数の自治体でできません。そういう奪い合いの戦略に乗っかって移住を決断するのは、あまり感心しません。

どんどん移住のためのプレゼンテーションという内容から離れてしまいました。

結論から申しますと、田舎はよほどのことがない限り、やはり人口は減ると思います。空き家も増えます。移住希望者にとって、これは良いことでもあり、悪いことでもあると取れるわけで、悪い方を書けばそれは福祉や医療の問題があります。そのあたりも考えると、ぼくはやっぱり「完全移住」よりも「半分移住」を、極論だと「ノマド」的な生活でも良いのではないかと考えています。