ドラッカーから学ぶ小さな経営「集中することと、廃棄すること」編。

ドラッカー 集中と廃棄 経営

ぼくの経験からも、組織で働いていると目の前の仕事以外に、隣近所から話しかけられたり、会議や来客があったりと、なかなか今やるべきことに手がつけられないことが多いです。

いまは自営業で社員もいない、まったく一人の状態で毎日仕事しています。そうなると、以前、組織にいた時に、丸一日かかってもできなかった仕事が、半日でできてしまうことがわかります。それぐらい、組織で働く人は集中ができていないのです。

今回も参考にする本は↓

ドラッカー プロフェッショナルの条件
はじめて読むドラッカー自己実現編 プロフェッショナルの条件

時間を無駄にしているヒマはない

成果をあげるための秘訣を1つだけあげるならば、それは集中である。成果をあげる人は、もっとも重要なことから始め、しかも、一度に一つのことしかしない。

Peter F. Drucker

超一流の腕時計の修理技術者と
付き合いがありました。
この人が
一度に修理する時計は
絶対に1個でした。
Aの歯車を外したら
次は、別の時計の歯車を外すという
仕事のやり方はしませんでした。
常に一つに集中していました。
結果として、この技術者は
スイスのメーカーからも
修理を依頼されるほどの
信頼を得ることができました。

ぼくにも似たようなことがあって
会社を設立し
時間との勝負の日々の中で
自分の集中を欠く要因になるものを
徹底的に排除した時期があります。
さすがに周りから
「なんだあいつは?」
「近寄りがたいやつだ」
なんて言われまくりましたが
おかげで、時間にも間に合いましたし
大きな成果を生むことができました。

古くなったものを整理する

集中するための第一の原則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。そのためには、自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、「まだ行っていなかったとして、今これに手をつけるか」を問わなければならない。答えが無条件にイエスでないかぎり、やめるか、大幅に縮小するべきである。もはや生産的でなくなった過去のもののために、資源を投じてはならない。

Peter F. Drucker

ぼくは過去に2度、
生産的でなくなったものを
捨てました。

一度目は40歳を前にして
それまで親の代から続けてきた
ジュエリーの販売を止めたことです。
理由は、
世間のジュエリーの販売が
新品よりもリフォームに力を入れたこと、
流通の再編から
在庫リスクと
資本のリスクが大きくなると
予想したからです。
この判断は間違ってなくて
おかげで将来性の大きい
ネット販売に集中することができました。

次は
そのネット販売を止めたことです。
15年ぐらいやって
食べるには困らない収益がありましたが
将来性を考えて止めました。
販売は楽天市場でした。
今は楽天市場と出店業者の間で
いろいろ問題が起こっていますが、
あんなのは、
10年前もあったことです。
ぼくも不満を抱いていましたが
それ以上に、
出店にかかる諸経費の
費用対効果の悪さが目立ちすぎたので
ためらいなく退店しました。

ここで紹介した2件は
ぼくに取っては大きな廃棄でした。
ですが小から中ぐらいの廃棄は
改善を含めて
いつも頻繁に行っています。

基本、
将来性がないことに
いつまでも時間を使うことが
我慢できない性格です。

なので、いつも
「まだ行っていなかったとして、今これに手をつけるか」
これは常に自分に問いかけています。

古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力に進める唯一の方法である。私の知る限り、アイデアが不足している組織はない。創造力が問題ではない。そうではなく、せっかくの良いアイデアを実現すべく仕事をしている組織が少ないことが問題である。昨日の仕事に忙しすぎる。

Peter F. Drucker

廃棄すれば
イヤでも新しいことに
真剣に取り組むしかないのです。
その真剣さは、
古い廃棄すべき仕事へ注ぐ
エネルギーよりも
はるかに大きいものになります。

なので、ぼくの場合は
いつも、今の仕事が上手く行っているときに
廃棄の準備をはじめています。
同時に将来性のある仕事を探します。